日記帳。



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2oo2.1o.11____僕たち男の子、君たち女の子。





 ちぃ。









あなたは上記の言葉から、何を連想したでしょうか。

たぶん50%以上の女性と、95%以上の野郎どもが、共通したひとつの事象をその脳に映し出したとおもいます。野郎どもにおいては、そのあとに続けて


がんばる。

などと幻聴を聞いた人もいるんじゃねぇか?
そう、これは某漫画のキャラクターの口ぐせである。口ぐせ?わからない人はこれでも見てやがれホモ野郎。失言です。


この漫画は、アニメ化も早々にされ、爆発的に大ヒットしました。いまや知らぬ人の無い、ちょー有名なアニメのひとつで、同人誌の世界ではヒッパリダコのテンテコマイです。

なぜこの漫画がこれほどまでに有名になったのでしょうか。ぼくは考えてみました。

・まず設定がザンシンっすね。だって、主人公いきなり粗大ゴミとして捨てられてるもん。学習能力という設定を、「ロボット」でなく「パソコン」とすることで、リアリティーが倍加している。うーん、漫画家っていうのも、世界で初めてのことをやらなければいけないのですから、大変なお仕事です。
・あと、キャラクターが全体的に「はかない」ところがいいですね。時代的に、男性が最も欲するところであります。
・そして絵がきれいなんですよね。さすがはCLAMP先生、少女漫画家だけあって、とっても繊細なのです。ひとつひとつの絵がストーリーの一部であるかのように何かを語りかける描写は、ぼくらをただただ感心させるのみです。
・そして最後に挙げる、この漫画の大ヒットの理由、それは少年誌に掲載されていたこと。
そうです、少年誌というのはアタルとでかいんです。

近年、多くの少女漫画家が少年誌へと移行してきています。あの少女漫画のタイカ、あさぎりゆう先生でさえ、最近では少年漫画を描き、成年漫画を描き、やおいものを描き、小説にまで手を出している始末です。これは特殊な例ですね。
CLAMPさんだって、少女漫画界ではもうバリバリの売れっ子なんですよ。活発な少年少女の飛び回るようなSF風味の話を長年描きつづけ、はじめっから大人気でしたよ。アニメ化されたものでは、「魔法騎士レイアース」なんかもありますが、やっぱり「カードキャプターさくら」が一番有名です。これ、どんな内容かと言いますと、カードコレクティングあり、魔法あり、変身、コスプレあり、しゃべる小動物あり、モンスターあり、ギャグあり、シリアスあり、涙あり、恋愛あり、ロリレズあり、ショタホモありという、どのジャンルの愛好家たちも泣いて喜ぶ、何でもござれのはちゃめちゃデンジャラスマジカルロマンスな話です。うむー、こういったえげつない集客術は、ぼくも見習いたいところですなぁ。

とにかく、少女漫画界では有名なCLAMPさんは、彼女たちが4人組であることさえ知らないような新たな読者層の世界に進出し、当然のように成功した。ま、実際は漫画を描くという作業は同じなのだから、そこに何の弊害も無いはずだ。
ところがですよ、逆に少年漫画を描いていた人が、少女漫画に転向する、そんなことって今までありましたか?たぶん一例も無いと思います。
つまるところこれは、少女漫画のほうが優れている、ということを意味するのではないでしょうか。
少女漫画はオールマイティーなんですよ、純文学ですから。
少年漫画ははっきり言って内容が無いものが多い。勢いとか、迫力とか、男らしさとかあれば満足しちゃうような「少年」の読む絵本である。
少女漫画をK‐1とすれば、少年漫画はプロレスである。
少女漫画を阿部公房とすれば、少年漫画は村上春樹である。
少女漫画をビートルズとすれば、少年漫画はず〜とるびである。

べつにいいんですよ。少年漫画はエンターテイメントですから、人を楽しませている存在意義に対して否定はしません。「稲中卓球部」の大好きな宇多田ヒカルをみれば、多少なりとも社会性生産的有用性も感じられたりする。
ただね、ぼくが言いたいのは、少年漫画のほうが少女漫画より5倍も6倍も儲かるのが納得できないってこと。
少女漫画家のほうが優れているのに、それに見合う収入も知名度も与えられないんですよ、やってらんないじゃないですか。だから心に秘めたすごいエネルギーを持つ人が、そんなものの一割も発揮できないフィールドに流れていくのは、いろんな意味で寂しいですね。これで少年漫画のレベルが上がるんだったらいいけど、たぶん売れなくなるから、少年誌のほうが少女漫画家を拒否するようになるんだろうな。

あとは男性諸君の理解に期待するのみですな。
少女漫画はすばらしいぞ!みんな、買うのだ!

追記:(2oo2.11.1o)
『ちょびっツ』の掲載されていた「ヤングマガジン」は、少年誌、というよりは成年誌でした。そうなると上記の文にいろいろおかしなところがあるのですが、ま、気にしてはいけません。
ちなみに「5倍も6倍も・・・」というのは単純に少年誌、少女誌の売り上げについての話で、作家さんの給料について言ったのではないです。


追記:(2oo2.11.24)
今日、『ここはグリーンウッド』で有名な那須雪絵先生による、やおい漫画を発見した。
なぜやおいに走る!女性作家よ!



2oo2.1o.13____歩いたりしない

頭髪において

「きのこ」

と呼ばれる状態がある。
調髪してから1ヶ月ほどたったときの中途半端な髪型を言う。
ぼくが今その「きのこ」になっている。


せっかく切りそろえたのに、それがアダになってか、頭の上部のみがポコッとふくらむ逆カガミモチ状態になるのだ。
どういったメカニズムでそうなるのかはよく分からないが、毛先が頭の側面をぐるりと囲っている所から推測するには、
 「髪が伸びて全体的な頭のボリュームが増加することによって、その円周の分だけ髪が足りなくなり毛先がそろったまま底上げされる」
んじゃないかな。


「きのこ」とは中途半端なときの一状態を指すのだろうか。そうだとしたら、さらに時が経てば「脱きのこ宣言」を放てるだろうか、と考えてみる。
きっとその答えはNOだ。「きのこ」の傾向は時とともに強くなるに違いない。日、一日と「きのこ」色は強くなってゆくのだろう。おそろしい。きょうがきのこだったら、あしたはもっときのこだ。あさってはもっともっときのこだ。しあさってはさらにずっときのこだ。1ヶ月後は黒柳徹子だ。一年後は塩沢ときだ。ひえー。


ぼくはあまり髪型を気にするおしゃれさんではないのですが、さすがに
「クロヤナ」
くらいまでいったら、切りに行きたいですねぇ。

こんなずぼらで、すいません。


2oo2.1o.15____みーんなーでワッハッハ

きのうはゆっくりと深夜番組に興じたよ。
それについて書く。

・あいのり

ダイジョーの告白の答えはため過ぎだと思う。どっちやねん、どっちやねんと、五回ほどつぶやいた。
ぼくも絶対だめだと思ったけど、くっついってみたら意外といいじゃん。
やっぱり、告白の言葉は大事だね、それだけじゃないだろうけど。

・内村プロデュース

「内P」は全テレビ番組の中で一番面白いと思う。
内村の深夜番組がヒットする理由は、身近な仲間内で始めるからだろう。
気のあう同士での、たあいもない会話。実はそんなんが一番面白いんじゃないかな。
もちろん、視聴者も芸人たちと気があう必要があるのだが。

・堂本剛の正直しんどい

なにやら今回が一回目らしい。ココリコ田中がゲスト。
手さぐり状態ですよ、ということで笑わせようとしているらしいが、視聴者としては本気で心配してしまうよ。
堂本剛というのは、ダウンタウン松本や爆笑問題太田と同じタイプだと思うんです。お笑い番組をはじめれば、絶対天下を取るはずなので、この番組は結構注目してるんですけど、どーでしょーかねー。


深夜の時間帯はよく「ネオバラエティ」と呼ばれ、お笑い番組が育つ場所とされている。後先考えずに、めちゃくちゃやってほしいなぁ。めざせ、タモリ倶楽部!


2oo2.1o.16____薄っぺらのボストンバッグ、北へ北へ向かった

さて、今から筑波に行ってきます。
水木金土日の4泊5日です。めんどくせ。日曜返せ。

ぼくの行く場所は通称KEKっていう、電子が亜光速でぐるぐる周っているところなんだけど、そこから放射線がバッホバッホ出てくるんで、ぼくたちはそれを使ってX線解析と反応速度解析を組み合わせようとしてるわけね。
いちお、KEKのHPでも貼っておきます

筑波に行くのはこれで2回目なんだけど、しかしなんにもないところだね、あすこは。
コンビニまで車で10分。
飲食店までさらに倍してドン。
研究所という離れ小島への流刑、刑期は5日。うむー、うむむー。

というわけで、この日記はしばらく更新できません。
月曜あたりにまた来てね。

たぶん、筑波の寂しさが切々と語られた日記に埋め尽くされてると思われます・・・。

じゃ、いってきます。


2oo2.1o.24____ぐるぐるまわって、まわって、まわって・・・

少し遅くなりましたが、筑波での話を書きます。
はっきり言って面白いことなんて起こらなかったけど、ま、とりあえず、です。


一日目・・・雄途



朝九時半、ガッコ集合。外の国では憂鬱の色を「ブルー」としているらしいが、実際そんなさわやかなものではない。ぼくの心は、どす黒ナマリ色だ。
近く、確実におとずれる地獄絵巻は、なんか変な癖が付いてしまったらしく、丸めても丸めても、びろーんと全開になって、脳裏を埋め尽くす。
『うぇ〜ん、ユウウツだよぅ。』
筑波のKEKは二度目であり、一度行ったことがあるために、その地獄絵巻の描写はすこぶるリアルでしかたがない。

本日の参加者は3名。Y助手センセと、一学年下のK子さん、そしてワタクシ。
K子さんは大学4年生で、卒論のテーマがKEKでの放射線を使った研究であるため、ちょくちょくKEKに行かなければならない。
『K子さんは月に1,2回しか実験しないから、楽だな』
とか言う奴もいるが、そんな奴は俺の怒りを口に詰め込んでフォアグラにしてやりたい。人の苦労も知らないで。氏ね。逝ってよし。

ガッコでは数名が実験中。
『お、今から行くのか?』
「はい、行ってきます」
『おみやげ、期待してるぞ』
「・・・
  えーと、筑波の名産ってなんですかね?」
『・・・
  研究施設内に何か売ってるんじゃないか?
  <放射線まんじゅう>、とか』
「・・・うーん・・・」

Yセンセの車に、ダンボール五つ分の荷物と工具セットを詰め込む。最後に三人が詰め込まれると、車は東へと走り出した。
Yセンセが運転、ガイド、実況担当。
後の二人が質問、相づち担当。

カーステレオから一昔前の歌が流れる。
Y 『これ、誰が歌ってるか知ってるか?』
望 「はい、まぁ」
Y 『なんだ、知ってるのか』
椎名林檎くらいならぼくでもわかる。
Y 『これ、知ってるか?』
望 「はい、まぁ」
ワンズくらいまでなら何とかわかる。
望 「・・・
  これ、誰の歌ですか?」
Y 『なんだ!ZONEも知らないのか?』
望 「・・・2,3曲ならわかりますが・・・」
ZONEを語れる38歳妻子持ちはなかなかめずらしいと思うが。

数時間後、東京に入る。
とちゅうYセンセは、レインボーブリッジだとか、東京タワー、フジテレビ、サントリーのう○ことかを見せてまわってくれた。
ところがどっこい、ぼくはセンセの隣でグースカ寝コケてしまい、全然覚えちゃいません。失礼すぎます。
どこかで彼の機嫌をとらなければ、たぶん卒論を通してもらえないでしょう。

6時間後、筑波に到着です。
もう少しでKEKに着くらしく、景色は寂しさを増す一方。
そう、研究施設の周りは何もないのだ。いわゆる「つくば学園都市」というやつであり、コンビニでさえ車で行かないといけないのだから、その寂しさは想像にたやすいと思われ。
直線道路がずどーん、ずどーんと通っていて、その両脇ではでっかい建物がのんのんのんのん言っている。車から見えるこれらすべての白壁の内部で、自然界にない何かを合成したり、DNAを組み替えていたりしているのだと考えると、いやはや、デンジャラスこのうえない。

それにしても今日はあたたかい。

あぁ、まぶたが・・・。

まぶたが・・・・・・。

まぶたがあああああああ・・・・・・!



グ。


目的地到着。
受付でバッジをもらう。
このバッジは、喰らった放射線量をカウントすることができるすぐれ物だ。
もし年間での被爆放射線量の蓄積がある値を越えてしまうと、しばらく研究所の入場が禁止され、測定ができなくなるきまりがある。

 ・・・。
いやいや、そんなことはしませんよ。ニヤリ。

一通り荷物を運び入れた後、宿泊施設へと移動。
実際に測定できるのは二日目の朝九時からの48時間。その前後はほかの人の予定がびっしり。つまり、本日の予定は終了である。寝るだけである。グ。


二日目・・・紛乱



八時半、測定ハッチに到着。
便利なもので、測定に必要な設備は、すでに据え付けられているのだ。
基本的には測定したいサンプルをそこに置いて、スイッチオンで測定終了である。
ハッチと呼ばれるでっかい鉛のコンテナを閉めて、X線を透過させて、サンプルの前後でX線の強さがどう変わったかを観測すればよい。X線の強さを変えていって、その傾向から、そのサンプルはどんな分子構造をしているのかがわかる、かな?みたいな実験なのだな。液体でも固体でも測定可能だから、この技術が発展すれば、きっと便利に違いない、とは思うよ。

とりあえず48時間しかないのだから、できるかぎりどんどん測定データを集めなければならない。二日後には次のグループが来てしまう。

まずはじめての機械なので、使い方をYセンセから学ぶ。
ふむふむ、なるほど。
次にサンプルの準備方法について学ぶ。
ふむふむ、ビニール袋に、濾紙を入れて、溶液をしみ込ませる。なるほど。

測定開始。
Yセンセは出てきたデータの解析に大忙しなので、ぼくとK子さんで試料準備室を行ったり来たり。
測定は一回あたり30分かかる。であるから、我々は時計を見ながらサンプルを作り、30分少し前にはハッチに戻って、間隔が空かないように別のサンプルの測定を始めないといけない。
ビニール袋をもって走り回るその姿は、あたかも爆走列車ハラハラ風船ゲームに興じているようで、楽しくもあり、苦しくもあり。

いろいろ測定したが、とにかくピリジンが臭い。どんな匂いかというと、一言で言ったら「汚い便所」。とってもファンタスティック。食欲うせる。

K子さんは24時、ワタクシは27時に、Yセンセに寝るように言われる。センセはオールナイトで測定するという。ぼくはもう、大変だなぁと思うしかない。


三日目・・・混乱



二人が宿舎から戻ると、彼はホントに測定しつづけていた。
昼飯食べに行って、Yセンセのお休みタイム。
その間、爆走列車ハラハラ風船ゲームにいそしむ若者二人。
ところがYセンセったら2時間ぐらいで戻ってきちゃって、逆にこちらが気を使う。
もっと寝ててよ、ねぇ。

夜の九時。
測定は朝の九時までできるから、あと12時間、ラストスパートだ。
今日はワタクシもオールナイト。K子さんはおやすみなさい。Yセンセと二人で、朝まで爆走(--中略--)ゲーム。

夜の12時。あと9時間。思いつくままに測定をつづける。せっかく筑波くんだりまで来たのだ、時間ギリギリまで測定せねばもったいないおばけがデンコちゃん。

う、
ここにきて疲労感が押し寄せる。

あぁ、まぶたが・・・。

まぶたが・・・・・・。

まぶ

『おまえはそこのソファーで寝てろ!』


しょぼん。


四日目・・・錯乱



『おい、あのanknownの結晶、測定するぞ、ペレット作れ』
「え?亜鉛ですか?」
『ちがう!アンノウン!』
師の声は遥か遠く、意識は自身の管理を離れて上空をさまよう。
・・・混乱の中、かるく臨死体験。

朝9時。
すべての任務が完了。
カタヅケ。
   くせぇのなんの。
     なにがなにやら。
あひ〜ん。


五日目・・・生還



 (記憶にない)




・・・と、まぁこんな感じですわ。
別に面白いことなんかありゃしませんでしたよ、実験しに行ったわけですから、あくまでも。
とにかくつかれた、この一言に限ります。

そして山のようなデータ解析が残るのみ・・・。あうう。




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