日記帳。



7月前期 7月後期


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2oo3.o7.16____エロいーム エッサイムー

院試のキセツがやってきた。
院試、というのは、ま、大学院入学試験のことであり、大学4年の人が、そのまま研究室に残るために必要な試験であるです。もちろん大学側も運営というものがあるから大部分の人が受かるわけだが、やっぱり勉強しないと落ちてしまって、めでたく卒業、来年フリーター、なんてこともありえるため、院試まで一ヶ月となった今日この頃、大学院進学希望の4年生は唐突に背水の陣なのだ。


院試の勉強は、まず周期律表の丸暗記から始まる。これを覚えていないと話にならない。
ここで「すいへーりーべー」などというように原子番号順に覚えてしまえばいくぶんストイックなのですが、じつはその覚え方では実用性に乏しかったりするのですね。周期律表は原子の物性が上下で類似するように並べられているので、タテに覚えないと意味がないのです。
ところがその周期律表のタテの覚え方、なんだか因習的にシモネタのオンパレードなのでございまして。たとえば「変なねーちゃんある暗闇でキッス連発」とか、「エッチなリナちゃんクラブで腰ふりふり」とか、「ふっくらブラ


院試勉強に取りかかるオトコたちは、ここらへんで一気に化学に対する勉強意欲が湧いてきたりします。とほほ。


そんなこんなで、ここ一ヶ月は、大会議室は4年生の勉強部屋へとその用途を移行させます。優秀な人をひとり囲いまして、あとはいろんな研究室からみんな集まってバリバリ勉強するわけですな。懐かしい光景です。


ただ、そのおかげで、大会議室を「たばこ部屋」としていた友人は居場所を失い、あたりを浮遊することを余儀無くされているようです。実験室でたばこは吸えない。

この友人はかなりきれい好きな人間でして、黒板をきれいに消すことを趣味としております。この時期、4年生が黒板に書き残していった周期律表を消すことが多くなるわけですが、そんな日常を過ごすうちに彼は、その「消しても消しても復活する呪文のようなアルファベットの羅列」に対し、怖れを抱き出したようです。


友人:
「なんかね、周期律表、消しても消してもまた書かれるんだよ。なんだか魔法陣みたいですごく恐いんだけど。」

うむ、確かに怨念に近いものはこめられているのかもしれない。


友人:
「この黒板から、何かが召喚されて出てくるんじゃないか?」



何が出てくるんですか。

エッチなリナちゃんですか。



2oo2.o7.18____あたまにかぶった 大きなプリンが目印の

頭髪において

「プリン」

と呼ばれる状態がある。
髪を金色に染めてから1ヶ月ほどたったときの中途半端な髪型を言う。
せっかく金髪でバシッときめたのに、それがアダになってか、頭の生え際が黒くなってくると金色が下へと押し下げられて、二層分離状態になるのだ。


友人がその「プリン」になったらしく、先日美容院に行ってきた。
そして再びビシッと金髪に染めてきた。ホントは染めるつもりはなかったらしいのだが、髪を切ってみると「カラメル部分」が全体の半分以上になってしまったようで、すいません、やっぱり染めて下さい、ということになったらしい。


友人:
「いやぁ、全部で四時間もかかっちゃったよ。」



・・・はっ!?まじ!?

オシャレな人間の行動というのは、自分の理解を軽く超越します。



2oo3.o7.2o____ブレーキいっぱい握りしめて ゆっくりゆっくり下ってく



おい、ちょっとオレの話を聞いてくれないか?なぁに、それほど時間を取らせはしないよ。オレだってそんなに暇じゃないしね。

今日さ、散歩してたんだよ。え?どこを、だって?どこだっていいじゃねぇか。好き勝手に想像してくれよ。

そしたら道に自転車が落ちてたわけよ。よく見たら鍵がかかっていねぇじゃねえか。お、いい拾いモンをしたな、そう思ってその自転車に乗って帰ってきたわけよ。

おいおい、話は最後まで聞くもんだ。とりあえずその左手に持っている受話器を置いてくれ。110番に電話するのは、最後まで聞いてからでも遅くはないだろ?

そしたらよ、その自転車がなかなか快適なんだよな。変速ギアも付いていて、坂道の多い名古屋の街にはもってこいだ。

なに?その自転車に?持ち主はいないのかって?ああ、後輪の泥よけの部分に大きく「上野」ってマジックで書いてあるから、たぶん持ち主は「上野君」だ。

だからどうしておまえはそんなにセッカチなんだ?いいから受話器を置けよ。警察だって連休の中日だ、どうせ休業してるからつながらねぇぞ。ああ、わかったんならそれでいい。とにかく話を聞くんだ。

おまえは、オレが自転車を盗んだとでも思っているのか?そうだとしたらそれは間違いだ。オレは「拾った」と言っているんだ。

道を歩いてたらよ、駐輪場にきたねぇ自転車がうずたかく積まれてたんだよ。全部に青いタグが結び付けられていたから、間違いなく放置自転車だろうな。それでこれから撤去するところだったんだろう。

お、もう分かったのか?おまえは勘が鋭いから助かるぜ。そうだよ、その積まれていた一番上にまだ乗れそうな自転車があったんだよ。ベルは付いてねぇ、ライトもねぇ、スタンドまでねぇ。でもよ、見た感じ、なんの問題もねぇんだよ。タイヤの空気も入ってるから、すぐにでも乗っていけそうだ。どうせこのままじゃ捨てられるんだ。だからオレはそいつを引っ張り出して、家まで乗ってきたんだ。どうだ?オレは間違っているか?

え?もともとあったオレの自転車はどうしたのかって?うるせぇな、盗まれたんだよ。これ以上その話をしたらぶっとばすぞ。

さて、それでおまえに話っていうのはな、こいつに、自転車に名前を付けてやりたいんだ。なんて名前がいいかなぁ。






やっほ。望月です。
そんな感じで一ヶ月ぶりに自転車が手に入りました。スタンドが付いてないんで電柱の隣に立てかけるようにしか駐輪できませんが、それ以外はめちゃめちゃ快適です。いやぁ、いい拾い物をしました。

・・・べつにこの自転車、もらってきて良かったんだよね?どうせ捨てられる寸前だったわけだし。ねー、ケッタリンガー3号?



ケッタリンガー3号:
「うん☆!ぼくも拾ってもらえてうれしいよ☆!」


あー、すでにアイチャクが。



2oo3.o7.22____なみだ〜の び〜んぼお〜

た、

たたたたた、

大変だ!

あのノーベル賞の野依良治が、理化学研究所の理事長になるらしい!



別にぼくは、彼が理事長になることに問題があると言っているわけではないのです。
別に脱税した人だからちょっとまずいだろ、だとか、

「右手で投げた場合と左手で投げた場合ではサイコロの出る目の確率が違う」

みたいなスットンキョウなことを言っているから嫌いだ、というわけじゃあるけど、とにかくもっと身近なところに大きな問題があるのです。




金づるがいなくなる。



そう、貧乏ダイナマイツな我が大学の理学部化学科において、野依っちがいなくなることはすなわち「死」を意味するのです。ウチの研究室、もうお金使い切るスンゼンよ。
ただでさえ来年の四月一日からウチの大学、国立大学から独立法人になるっちゅーのに、頼みの野依っちまでいなくなったらどっからお金を持ってくるんですか?!
そりゃひどいよ野依さん!
野依像までつくったぢゃないですか!






ああ、

もう、

化学科は、

おし

まい




2oo3.o7.25____アイスクリームみたいに とろけるのさ

暑い。
ようやく暑い。
梅雨と夏の一進一退の攻防もいよいよ終演を迎え、7月を夏とする十二進法のプロパガンダでさえその存在意義に多くの支持を集める今日この頃、いかがお過ごしでしょうか望月です。


道を歩いていると、セミのヌケガラと一緒に、もうすでにセミのナキガラなどが転がっているのでして。夏、始まったばかりなのに寂しいなー、などと思うわけです。
セミを見てると、「なんか・・・おもちゃみたい。」とかぼくは思うのですが、みなさまはどうでしょう。なんとなくツクリが簡素でさ、なんとなく簡単に作れそうな。よくできたブリキのおもちゃみたいな。チョコエッグの中に入っていそうな。うええ。


でも、神様から見たら、人間のツクリもきっと簡素なんだろうな。
どうした、オレ。



2oo3.o7.26____僕の髪が 肩まで伸びて

頭髪において

「アフロ」

と呼ばれる状態がある。
貧乏が故になかなか床屋にゆけず、髪が四方八方にぼさぼさ伸びた形状を言う。別名『つるべ』。
せっかく調髪したのに、結局時間がたってしまえばすべての「スタイル」という概念は風化されて、行き着くところはアフロヘアーだ。


ぼくがその「アフロ」になったので、きょう床屋に行ってきた。ぼくは特に「ここ」と決めた床屋を持たないのでとりあえず安そうなところにテキトーに入るのだが、ところが初めての床屋というのは、なかなか勝手が分からないもので。



床屋:
「どのくらいにしますか?」

望月:
「えーと、短めに。」

床屋:
「ハサミにします?バリカンにします?」





なに?その質問。
床屋さんが使う道具を、ぼくが決めていいの?


望月:
「えっと、そーいうの、ちょっと分からないんですけど・・・。」

床屋:
「本人が分からないんじゃ、切るほうはもっと分からないよ。笑い。」



いや、そうじゃなくて。笑い。



望月:
「・・・じゃあバリカンで。」



・・・今、鏡の前にいるぼくは、まるで小学生。ひどいじゃないのさ。



2oo3.o7.27____世界じゅうがだれもかも偉い奴に思えてきて
まるで自分ひとりだけがいらないような気がする時

今日は土用の丑の日だそうです。
どうやらチマタでは、夏ばて防止のためにうなぎを食べる日だそうで、名古屋ではヒツマブシを食いまくる日です。しかしまぁ、ついコナイダまで梅雨だったのに夏ばてもヘッタクレも無いような気がしますが、ま、日本の伝統ある年中行事ですからブースカ言って非国民を威張ることはしません。こういった一つ一つの行事が、今の日本文化を作り上げてきたのでしょう。土用の丑の日は日本の一部です。

ちこっと小耳に挟んだのだが、この土用の丑の日というのは、あの平賀源内が作ったらしい。

へぇ〜。

へぇ〜。

へぇ〜。

へぇ〜。へぇ〜。

へぇ〜。

へぇ〜。

がってん。

がってん。

望月。

望月。


なんでも、知り合いのうなぎやさんに頼まれて、うなぎの売り上げアップのために世間に触れ込んだそうです。うむ、発言に影響力のある人は昔はたくさんいたらしいな。

この平賀源内さんは、エレキテルで有名です。電気をあてて身体を健康にしようみたいな、今で言うところのアブトロニックを、最初に日本に紹介した人ですね。肩書きとしては『蘭学者』ということになってます。

でもね、この人は小説家としてもいろいろ残しているのですね。一番有名なのが『根南志具佐』。この話、
"カッパと青年のやおいもの"
という、当時としてはぶっ飛んだ内容でしてねぇ。つい十数年前までは見向きもされなかったのに、最近、ようやくいろいろと話題に上がることが多くなったようです。やっと時代は彼に追いついてきたんですね。

こうして考えると、平賀源内という人はかなり時代を先取りしていたことがわかります。21世紀になって、はじめて彼の仕事が一般になってきたようで、やっぱり名を残す人というのは飛びぬけて優秀なのでしょう。生まれるのが数百年早すぎましたねぇ。

もしかしたら、この「土用の丑の日」という慣習でさえ時代の先駆けであり、ホントは今現在には解されない、なにか深ぁぁい意味合いを持っているものかもしれません。百年後に
「夏にうなぎを食べてたから、今、日本人の寿命は200歳に!さすが平賀源内!」
なーんて。
ことはないだろうけど。

さて、コンビニでうなぎオムスビでも買ってこ。



2oo3.o7.28____そんな時代もあったねと いつか笑える日がくるわ

ふるさとは
とおくにありて
おもふもの



2oo3.o7.29____君の人生が 二つに分かれてる

みなさんは、モノが『腐る』と『発酵する』、この現象の違いを正確に言えるでしょうか?

おほん、ここら辺は化学の分野なので、化学科所属のワタクシがジュバッとお答えいたしましょう。



ずばり、

『腐る』と『発酵する』は、

同じ現象です。



ま、言われてみれば、それほど驚く答えではない。結局はバクテリアがたんぱく質やらアミノ酸やらを分解することを『腐る』、『発酵する』というわけで、化学的には同一の作用を指すのです。

じゃ、この二つの言葉は、いかにして使い分けられているのでしょう。それはたぶん、次のような感じじゃないかと思います。

『腐る』:
人間の役に立たない腐敗

『発酵する』:
人間の役に立つ腐敗

つまりは慣用的とゆーか、観念的な感じで言葉が分離してしまってるわけです。


こういったように、「本来は同一のものでありながら、外的な要素によって二つの言葉に分けられた事象」はいくつもある。以下にその例をうじょうじょっと並べます。それぞれが本来同一であることを、意識的に再確認してみてほしい。




◆『ミートボール』と『ハンバーグ』◆

『ミートボール』:
小さいミートボール。

『ハンバーグ』:
大きいミートボール。



◆『サンダル』と『ミュール』◆

『サンダル』:
男性が履くサンダル。

『ミュール』:
女性が履くサンダル。



◆『涙』と『鼻水』◆

『涙』:
目から出る涙。

『鼻水』:
鼻から出る涙。



◆『スチュワーデス』と『フライトアテンダント』◆

『スチュワーデス』:
スチュワーデス。

『フライトアテンダント』:
スチュワーデス。



◆『マクド』と『マック』◆

『マクド』:
大阪で呼ばれるマクドナルド。

『マック』:
アップル社から出たマクドナルド。



◆『辻』と『加護』◆

『辻』:
「私は辻。」と言っている辻。

『加護』:
「私は加護。」と言っている辻。



◆『南ちゃん』と『みゆき』◆

判別不可。



2oo3.o7.3o____いま何時 そうねだいたいね

ぼくは腕時計をほとんどつけません。
なんとなくカッコ悪いんだよね。幼稚というか。なんだか「無くしちゃわないように時計を縛り付けているダメな子」みたいな。別に腕に巻きつけとく必要はまったくもってないわけですよね。ポケットに入れておく場合と対比させて、特に利便性にたけているとは思えませんし。結局は時計をすぐに無くしちゃうような粗忽者のための文化であり、常に時に支配されていないと安心できない現代の文化なのだな。

というわけで、ぼくはいつも懐中時計を持ち歩いています。ポケットに放り込んでおけば、さっと取り出すことができるし、ジーパンをはいていればそれ専用のポケットが漏れなく付いているので至便この上ないわけですね。腕時計のほうがよっぽど邪魔に思われます。チェーンを付けていれば無くすこともありませんし。


ぼくは持っている懐中時計のうちの1つに、とっても気に入っているものがあります。シンプルなデザイン、丸っこいフォルム、見やすい文字盤。ふたがガラスの凸レンズになっていて、ルーペを通して針を読む仕組みになっているのですよ。なかなか珍しいでしょ?落ち着いたシルバーの、シンプルでクールな時計は、そこに内蔵される「時間」の形を浮き彫りにさせ、風のような表皮は、目的である時の把握に障害を与えません。時を前面に出す時計。時が無色であるがゆえに、シンプルな時計は強大な何かと調和した大きな存在となるのであーる。

ま、ワタシのつたない文章力ではこの時計のすばらしさは表現しきれないでしょう。とりあえず見てください。そして懐中時計の持つクールな情調を感じ取ってください!







時計が、





時計が!



無い。



2oo3.o7.31____今日は君がこの世に生まれた日だから

ぼくには1人、姉がいる。初登場。
そしてきょうは姉の誕生日だ。

・・・よく人物紹介の手法として、
『ぼくには約一名、姉がいる。』
などというように、数詞に「約」を付けておざなりな扱いを表現することがある。しかしぼくの姉を紹介するにあたっては、とても「約」など付けることはできない。はっきりと、確実にそこに"1人"、姉は存在するのだ。


姉はぼくと4つ違い。ボ○サップと同い年。
彼女は○ブサップと負けず劣らずパワフルな人でして、多趣味多忙、休みになるたびあちこち動き回っています。最近スキューバダイビングの免許をとったらしく、ちょくちょく潜りに行っているようです。バイオリンも最近買ったらしく、「きらきらぼしが弾けるようになったよ」とか、この前言ってました。あと、彼女はマンガを描くのが好きで、同人誌の売り上げもなかなか好調のようです。ぼくがyaoiものに詳しいのは彼女の責任です。車で富士山を登ります。RPGのレベル上げを、ぼくに押し付けます。すぐに「まぁいいんじゃないの?」と言います。叫びます。踊ります。父のパンツを後ろからずり落とします。ぼくと同じ顔です。


姉のように、なりたいような、なりたくないような。



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