日記帳。



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2oo3.12.o1____無駄なものに囲まれて 生きるのも幸せと知った

最近、なにやら
『ムダ知識』
がブームだそうで。

ある深夜番組に、ムダ知識を視聴者から募集して競わせる番組がある。深夜にもかかわらず「視聴率20%強」という脅威の数字は、すべての人間の持つ知的好奇心の現れであろうか。「老いとは欲望の絶えることである」という持論をもつぼくとしては、純粋に「世の中まだまだ捨てたものではないな」と感じ入る次第でございます。

最近は視聴者「投稿」型のテレビ番組が増えてきた。なんだかラジオの形式に非常に近くなっている気がしてならない。『はがき職人』というやつだ。
そりゃ全国からネタを集めれば面白くもなるだろう。でもラジオのように、もしそこで安定化するようなことがあったら・・・サミしいなー、などと思うことは贅沢だろうか。ラジオでできることは、テレビでやってほしくない。

視聴者投稿型番組の先駆者に
『伊○家の食卓』
というのがある。これと、先の某深夜番組は、形式が非常に似ている。視聴者から知識を募って、それを評価する、それが軸となった構成だ。
ところが募る内容というのが正反対であるわけだな。前者が生活に有益な知識を集めているのに対し、後者ではホントにムダなものばかりを集めている。
『消しゴムを液体窒素につけると爆発する!』
『鉛筆一本で竹を描く方法!』
びっくりするほど生活の役に立たない。
しかしそういった情報を欲する人が多いのも事実である。

たとえば「関根勉」というタレントがいる。
彼は頻繁に、格闘技関連のマニアックなネタを言う。
たとえば「藤井隆」というタレントがいる。
彼は頻繁に、アイドル関連のマニアックなネタを言う。
彼らのマニアックぶりに、我々はどこか「馬鹿だ」と笑いながら、しかし軽く尊敬の念さえ生ずる。我々は一芸に秀でた者に対してめっぽう弱いところがあるのかもしれない。そして「一芸に秀でた者」の証明になるものがいわゆる『ムダ知識』なのだ。

人間は、なんにせよ「一芸に秀でた者」に憧憬を抱く。だから彼らの放つ『ムダ知識』を吸収して、彼らに近付こうとする。そのとき人は「一芸に秀でた者」になった錯覚さえ持つだろう。そのジャンルに詳しい人間と知識を共有しているのだから。立花隆の小難しい本が売れている背景にも、そういった
「いろいろなジャンルで一芸に秀でたい!」
という どこか矛盾しているようだが、 尊敬の対象に近付きたいという欲望が働いているのだろう。

さて、そこで問題となるのは、「くりぃむしちゅ〜・上田晋也」の存在である。
彼は最近、「ウンチク芸人」として売り出している。ことあるごとに雑学を披露し、すげぇすげぇと言われては知名度が急上昇のくりぃむしちゅ〜。いつの間にやら人気者である。
彼の知識は、たとえば
「たまねぎは世界でいちばん消費量の多い野菜なんだぜ」
などという、まさに「雑学」であり、「伊○家」寄りではない。
かといってまったくのムダ知識かと言えばそうでもなく、「ト○ビア」寄りでもない。つまりはその知識自体が面白味のあるネタになっているわけではなく、「たくさん中途半端に役に立つことを知っている」という事実のみがネタになっているわけだ。
さらに彼が「一芸に秀でているのか」というと、たぶんそうではない。ただ「薄く・広く」知識があるだけで、それぞれの物事に対する深層まで知っているとは思われない。表層を、知ったかぶりして語っているに過ぎない。確かに口にすることは事実かもしれないが、それ以上の知識は持たないわけである。

「いろいろなジャンルで一芸に秀でたい!」
人々が「いろいろなジャンルで一芸に秀で」ることがホントにできると考えていたり、あるいはそれが擬似と知っていてもその「一芸に秀でている感」で満足であったりしてるうちはいい。ところがもし上田の雑学に価値を感じなくなった人が増えたり、表層だけの知識に満足しない者が増えたとき、彼の人気は地に落ちる。これは昨今の立花隆の評価を見れば容易に想像がつくだろう。人に知的好奇心がある以上、これは想定しなければならないひとつの分流なのだ。

結局は、人は、何かを極めた者の放つ『ムダ知識』が聞きたいのだ。
水平に進むことにエネルギーは必要とされない。遥か上空へと持ち上げてくれる、そんなエネルギーこそを人は切望するのだ。

何かを極めてみるべきでしょう。そこに大いなる価値が生ずるのです。
何かを極めろ、上田!がんばれ、上田!おーっ!
・・・けっきょく何の話だ?



2oo3.12.o3____たき火だ たき火だ 落ち葉たき

後輩の下宿先が、火事になったよ!うっほほーい!
不謹慎です。

どうやらコンセントから火が出たらしい。あーらら、やっちゃった。大変だねぇ。被害額はざっと40万ほどだそうでして。
・・・ま、自分の部屋だけで済んでよかったですよ。隣の部屋まで燃やしちゃわなかったことが不幸中の幸いだと思って、元気出してもらうしかないですな。



それでその後輩、最近は火災保険の手続きであっちこっち走り回っています。

彼の話を聞くと、保険の手続きって、かなりめんどくさいらしい。
燃えたものを全部書き出さないといけないとか。あと、その物の定価も調べて書き出さないといけないらしい。



もちろん、その苦労の見返りとして受け取るものは大きい。申請してその書類が受理されたら、保険会社から相当量の補償を受けることができるのだ。具体的には、その燃えちゃった物の
『買った当時の定価』
でのお金が、
『現金』
で戻ってくるらしい。



『定価』で、『現金』で戻ってくる。それと知って、その後輩は大喜び。
と言うのも、なんと彼、火事によって逆に「金持ち」になりそうなのだ。

たとえば教科書。
専門的な学問の教科書というのは、異常に値段が高いものなのですね。7000円、8000円はあたりまえ、平気で「1福沢諭吉円」とかしやがる。だからもう使わない大学の古い教科書などは捨てるに捨てれないわけだ。それが灰になった上、『定価』で『現金』で帰ってくると言うのだから、そこに喜びを感じない者などいやしない。

後輩:
「教科書なんか、古本屋に売ったって、定価の一割にもならないからね♪」

くそーぅ、帰りにマッチ買って帰ろう。
不謹慎です。



そんなこんなで、ガッコで書類を書き続けている彼だが、どうやら独り言がヤバい。どうせみんな灰になってしまって、保険会社の人ももともと部屋に何があったのか分からないだろうと踏んで、あることないこと書き連ねているようなのだ。

後輩:
「プレステ、安くなる前の、いちばん高い時に買ったことにしよう。」

後輩:
「あ、プレステのソフト、20本くらいあったことにしよう。」

後輩:
「DVD持ってたことにしよう。」

後輩:
「あ、そういえばオレAIBO持ってたんだっけ。」


・・・そのくらいにしておきなさい。


後輩:
「よし、これが全部通れば100万円くらいになるぞ!」


被害額40万とちゃうんかい。




まぁそんなふざけたことを言っている彼ですが、やはり部屋が焼けてしまったことは、それなりにショックだったようで。想い出のつまった、お金にはかえられない宝物がいくつか燃えてしまったのも事実なのです。

彼がいちばんショックだった損失物は、くまの巨大なぬいぐるみだそうで。 そのぬいぐるみ、彼にとっては大切な想い出がこめられていたのです。



後輩:
「オレが子どもの頃にね、松坂屋でイベントがあって、ゲストに『こずえ鈴』が来てたんだよ。そこでじゃんけん大会があって、優勝して、そのくまのぬいぐるみをこずえ鈴から手渡しで貰ったんだよ。」







・・・うわー、その想い出、ビミョー。



2oo3.12.o5____伝えたいことが あるんだ

天声人語が大好きで、毎日欠かさず読んでいる。
誰が書いているのか、そんなことはまったく知らないし、興味が無い。ぼくはただその文章にだけ興味があり、毎日読んでいる。


天声人語は時事ネタがメインである。誰もがニュースで聞き知るところの情報を、さらにもう一段階掘り下げて解説し、そして主観的でありながらも一般的な筆者の主張が、さりげなく、しかし強烈に込められている。信頼できる情報に裏付けられた確かな主張。「硬」と「軟」の融合は、それぞれに片寄りがちな頭をやわらかくさせる。結局はそれも信頼の為せるわざであり、立花隆も見習ってほしいところだ。


天声人語のもうひとつの魅力として、その卓越した文章力が挙げられよう。
びっくりするほど読みやすい。ぼくは新聞なんざ取っちゃいない上にニュースもろくすっぽ見ない人間なのだが、それでもその文章を一読することで、ちょっと聞きかじったことのある程度のトピックがありありと分かってしまう。主張したい目的に対して一直線に突き進むスマートな文章は、何よりも「分かりやすさ」を前面に押し出す。結局はそれも一本軸が通っているからこそできるわざであり、村上春樹も見習ってほしいところだ。こういったカッコつけないカッコよさは、ぼくの理想とする文章の、ひとつの形であります。




たまに天声人語に書かれたことが、ぼくが常日頃から考えていたことと一致するときがある。そんなときはすこぶる嬉しい。さらにそれを天声人語より早くにこのホームページ上に書いてしまっていた場合、一日中鼻の穴が大きくなります。

たとえば12月5日の天声人語にはこんなことが書かれていました。



>精神科医で作家のなだいなださんが「好(い)い加減のすすめ」をしたことがある。宗教でもイデオロギーでも中心には純粋で過激な信者がいる。中心から外れるほど「好い加減」だ。どちらの派にもつかない「好い加減」というのもある。この「好い加減」こそ宗教戦争の危険が潜む現代に必要だ、と。




うむ、メッチャ共感。というか、ぼくが3月19 日に主張した、



>結局は「武器作ってる国」と「武器作ってる国」が戦争するとかしないとか言っているわけでしょ?くだらん。日本がすべきことは、「君たち、くだらないよ」と言って、適当にあしらうことだと思う。




と同意見である。このくらいの考え方ならだれでも思い浮かぶのかもしれないし、「同意見」と言ってしまうのもおこがましいことかもしれないが、最近この意見に関して自分自身正しいのか分からなくなっていたので、今日の天声人語はとても嬉しく感じられました。




そんなこんなで今日も鼻の穴は膨らみっぱなし。
今なら鼻フックで、ウッディーに勝てそうです。



2oo3.12.o6____月が ぼくたちを見ている

月があまりにもマブシすぎて、オリオン座の位置がよくわかりません。
輝くのもいいけど、もうちょっと周りとの協調性を大事にしないと嫌われてしまいますよ。望月です。


というわけで、今日から右上のほうに
「今日のお月さん情報」
を表示させることにしました。おっ、もうすぐ満月ですねぇ。


スクリプトは福原直人さんの作ったやつを、てきとーに改造して使っています。何かオッペケペな表示が出たら、ぼくの責任です。

計算内容としては、紀元前4714年12月31日0時を月齢0として、29.530589日周期で月齢が一周するように割り算してるようです。紀元前4714年ってなによ?

ホントは一年の中にも月齢の進み方に差があるらしくて、最大で0.6才ほどずれるらしいのですが、このスクリプトでは特に考慮していないようですね。ま、参考程度に利用してください。

ちなみに満月とは、正確には月齢「14.7652945」のときだそうで。
ま、約15ですね。
次の満月は12月9日の午前5時36分だそうです。
ま、8日の夜ですね。


・・・さらに余談ですが、ぼくのなまえ「望月」は、「満月」という意味です。
でも人間性が丸いのかと言われれば大してそんなことはなくて、月にたとえるとしたら、どちらかというと昼間の有明ですか。



ま、重力1/6みたいな生活はしていますが。



2oo3.12.11____やるしかないんだから やらなきゃだめなのよ

寒ぃんだよ、バカ。
八つ当たり。
望月だにゃん☆


今現在、修士論文を書いておるのですが、やばいのなんのってあんた、もう大変。絶対に間に合いません。やばいっちゃ。やばいっちゃ。ここ三日間、おウチに帰っておりません。ナダそうそうのヒゲボーボーじゃワレ。
最近ガッコの廊下を歩いていても、ぼくだけがそこにとどまっていて、廊下の方が動いているような感覚におそわれます。
寝不足です。


月曜が論文第一刷提出期限につき、火曜までこのHP、更新なしよ。

どなたか、「やる気」と「睡眠時間」の売っているコンビニを教えて下さい。「涙忘れるカクテル」とか。



2oo3.12.13____もぅ 終わりだね

ただいま「土曜日」の午後6時。

「月曜日」のセミナー「ゼミ」と同義。で、修士論文の第一稿をまとめて、みんなの前で発表しなくてはならない。
この3年間でやったことを、一冊の冊子にまとめなければならないという大作業である。




今現在、

完成率15%。


手のひらから、イヤな汗が。


あと2日。



2oo3.12.15____月明かり浴びて we get you・・・

どうにか修士論文の第一稿、
「第一妥協点」
までギリギリ到達できまして、怒られずにすみましてん。よかったねぇ。ホントよかった。


そんなわけで、ここ最近ガッコに泊まりきりの望月ですが、夜中の研究室はさみしいのなんのって。
誰もいないんですよ。ふつうはこの時期、同じ境遇の人が何人かいたってよさそうなものなのですが、なぜかぼく、同じ学年の人がいないんです。だもんでたまに、自分1人だけ忙しかったりするもんで、なんだかバカみたいです。横のつながりがないと、ホントにさみしいんですよ。「孤独」に色があるとしたら、たぶんいま外を吹き荒れる風と同じ色です。


それでもガッコに1人という状態はなかなかすがすがしいものでもありまして、ぼくはケッコウ好きです。夜中なんかはもう屋上で踊りたい放題です。バカ。


屋上に出てみると足下はヨツユが凍ってシャリシャリいいます。
そしてまぶしすぎる半月の光が足元のコオリノツブを強烈に照らし、きらきら、きらきら。




・・・ワタシとしたことが、ガッコの屋上で感動させられるとは。





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