巨人の松井が大リーグに行くって言ってるよ。
いい球団が見つかればいいね。
ぼくはそこそこ野球好きである。
ちょうど原辰徳の黄金期に少年時代を過ごしたぼくは、どうしても巨人の応援をしたくなってしまうため、いつのまにやら「巨人ファン」ということになっている。自身ではソレと強く意識したことはないのだが、「どこのファンか」と訊かれたら、ま、巨人のファンかな?と答えるだろうから、まぁファンという定義はそんなもんだろう。
ここ名古屋では、野球好きの人間を3つに大別できる。それ以外のマイノリティーも多少はいるのだろうが、統計上はこの3つとして問題はない。
[1]中日ファン
[2]巨人ファン
[3]アンチ巨人
地元なのだから当然[1]が多い。5割くらいだろうか。
[2]はどの地域にもコンスタントに存在し、名古屋も例外ではない、といった感じで、2割くらいはいる。
そしてけっこう多いのが[3]。巨人が負ければそれでよい。巨人はずるい。巨人は卑怯。巨人が勝っても面白くない。
固定のひいきチームを持たない彼らは、開幕当初は阪神を応援する傾向があるが、中盤当たりでヤクルトへと移る。弱いチームに勝って欲しい(?)、そんな下克上な戦国武将は意外に多いのだ。
今年は巨人が優勝したが、さて、よく考えてみれば、それは至極当然の結果だ。
どう考えたって強すぎる。負けるはずが無い。お金のかけ方が違うのだ。よい選手が揃いすぎている。ナガシマが監督をしていて、ちょうどよかったくらいだ。おい。
監督が交代し、負ける要素が見つからない。予想通りの結末に、ドラマもミラクルも感じられない。あるのは「強い者が勝った」という事実のみ。
つまらない。それじゃつまらない。そんな機械的に勝者が決まっちゃいけない。
個人のチカラの足し算がそのチームの強さを律するのなら、「チーム」って何?スポーツのダイゴミってそんなんじゃないだろ?そもそも個人というのはチームのためにウンヌン、と、あつぅく野球界全体の発展を願ってる人、それが[3]なのだろう。
今回の松井の大リーグ進出は、[1]〜[3]のすべての人間において好ましく感じられたという。
それは、「おもしろくなりそうだ」という漠然とした期待感が大きいからにほかならない。野球好きの人は、自分のひいきのチーム以外であっても、その他球団の中の「個人」が「嫌い」なわけでは決してない、ということだ。
なんてことはない、[1]〜[3]をアウフヘーベンさせる言葉はただ1つ、
『おもしろい野球が好きである』
それに尽きるってこと。おもしろい野球が観たいだけで、敵とか味方とか、そんなんじゃないんだよねぇ。
ちなみに、ぼくは巨人ファンですが、それでも江川と徳光は・・・・・・ちょっとどうかと思う。
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